インドに行った際にガンジス川のある都市「バラナシ」を訪れました。ここはインド、ヒンドゥー教で多く行われる死体の埋葬方法「火葬」を見学する為に訪れました。その時の様子と、その夜に行われていたインドの儀式「プージャ」について記事を書きたいと思います。
インドの火葬
人間というものはいつか死ぬもので、どこの国に行っても必ず死体を様々な方法で葬ります。日本では「火葬」が一般的です。先日行ったイスラエルでは棺に入れて墓地に置くことで葬ったりします。(イスラエル、エルサレム、旧市街の風景について)
インドのバラナシでは「火葬」が行われております。これだけを聞くと「日本と同じだ」と思われるかもしれませんがもちろん同じではないので勉強の為に見学に行きました。
インドのバラナシで行われる火葬は日本の火葬と少し異なります。日本では火葬する前に棺に死体を入れます。そして(宗派などにもよりますが)思い出の品などを棺の中に入れて棺と共に死体を燃やしていきます。ですので火葬場では実際に死体が燃えているところを生で見る事はありません。
バラナシで行われる火葬はガンジス川のほとりで行われます。ガンジス川は誰でも川辺を歩くことができる為に私のような土地に全く関係のない人間でもその火葬に立ち会う事ができます。ガンジス川の川辺に木が組まれます。その上に死体が横たわります。その周りを遺族などが囲みます。そして死体が燃やされていくのです。
日本のように「見えない火葬」ではなく「見える火葬」として行われます。その光景は見たことのないものだったので異文化に触れて私は少々感情が揺れました。もちろん見学した時に見た遺体の方は見ず知らずの方ですし、失礼ですが「悲しい」という感情はありません。しかし、その「見ず知らずの方の火葬に立ち会っている」という事実と「人が燃やされている現場」という光景が異世界の出来事のように感じました。
インドのバラナシの方にとってはこれが普通で、観光客が見ていても何も思わないのでしょう。日本であれば考えられない光景です。火葬場に観光客がいるのですから。
ちなみに骨はガンジス川に流したりもするそうです。
プージャについて
プージャはインドの儀式の一つで多くのインド人が集まり、お祈りのような事をします。意味合いは神との合一を目指す儀式だそうです。
バラナシのガンジス川のほとりで行われるプージャはとても派手で見ていて楽しいです。宗教について何も知らない方でも楽しむことができると私は思います。プージャが行われる夜になるとお祈りの歌が町中に響き渡ります。プージャ開催の知らせです。
プージャはガンジス川の川辺に用意された舞台上で行われます。儀式の踊りや歌を歌う方の舞台があり、それを壇上になった場所から皆で観ます。歌と共にダンスが行われ、まさに宗教という感じがします。それも大音量で行われるので異空間に来た感覚にとてもなります。
観光客であっても席を確保していれば正面の角度からその歌やダンスを鑑賞できますので早めに行っておけば安心して見学する事ができます。
バラナシはガンジス川があり、プージャなどの見ごたえのある儀式があります。インドでは有名な観光スポットです。
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